非農業部門就労者数は市場予想の22万人増を大きく超える28万人増で今年でもっとも高い上昇率となりました。失業率は5.5%で市場予想の5.4%よりも悪い数字ですが、基準の6%以下を維持しており低水準を維持しており問題はありません。

4月・5月雇用統計の堅調(5月は強すぎ)な結果をうけて、市場では1-3月期のGDPや3月の就労者数極端に悪かった事について『あくまでも一時的要因、米国経済は堅調』という認識で一致!?

利上げに関しては、先日までは『年末?』『来年?』という先延ばしを期待する声もありましたが、今回の雇用統計を見る限り年内9月の利上げの確率が高まったと言えます。

FRBが利上げで重視している不完全失業率(不安定な就職)は低い水準を維持し、長期失業者数も改善。また今まで足踏みしていた賃金の伸びも5月は0.3%増で今年でもっとも良い数字です。また、労働参加率も上昇する好循環ができており出てくる数字のほとんどが『利上げを後押しする内容』となっています。

利上げはチャンス、仕込み時期が到来?

今回の米雇用統計を受けて、利上げが意識されマーケットは下落しました。
ただし、大きな下落ではなかった事を考えると、利上げに関してはだいぶ織り込まれてきている気がします。

FRB議長のイエレンさんが5月下旬の公演で「年内利上げの必要性(利上げが遅れた場合のリスク)」を言及していますが、「賃上げペースが鈍い」事が足かせになっているような発言もありました・・・しかし、今回の雇用統計は賃上げが進んでいる結果が出ましたのでマーケットも腹をくくるしかない状況となっています?

ただ、利上げに関しては「短期間の投資」で見ると不安要素ですが、中長期投資ではポジティブ材料という事は絶対に忘れてはいけません。過去を見る限り「利上げ後は短期的に株価が乱高下しますが、中長期的に上昇トレンドを描くパターン」がほとんどです。

9月に利上げが実施される場合、短期的なトレードをする人にとっては難しい局面が続くと思いますが、年末・年始(中期)、あるいは数年後(長期)の売却を考えている人であれば、仕込むのも面白いと思います。

基本的に“利上げは投資チャンス”であることは間違いありません。TVのニュースや新聞は短期的な動向だけに注視した内容が中心になりますので、それに惑わされて投資チャンスを失わないようにして欲しいと思います。

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