日本では株式と比べて知名度が低いETFですが、投資先進国のアメリカでは取引高の4割を占めるほどになっています。
投資の主要商品となっていることもあり、その数は世界で7000本を超えています(類似商品のETC・ETNを含む)。日本は250本程度ですから大きな違いですね。
そして数あるETFの中でも、銘柄分散やコストなどで高い評価を受けているのが「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」です。
地球全体に丸ごと投資するイメージの商品ですので、長期の資産運用を考えている人には注目の商品。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の特徴
米国株の投資に興味を持つ理由に「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を買いたいから」と答える人も多く存在します。
FPの国際ライセンス(CFP)を保有する管理人もこの中の一人です。
投信ブロガーから絶大な信頼を得ています
個人投資家の投票で順位が決定する「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」。
この業界でも注目度が高いイベントですが、このVTは2013年~2020年にわたり連続でベスト10に入賞しています。
海外ETFという大きなハンデがある点を考慮すれば驚異的な結果です。
人気の理由は究極の分散投資
世界中(先進国や新興国)の大・中・小企業の株式にこの銘柄1つで投資できるのが特徴。
地球の経済を丸ごと買ってしまうような、とんでもないスケールのETFです。
投資先が47ヶ国で約8,500銘柄で全世界の市場時価総額の98%以上をカバーするというのですから驚きです。
(一般的には85%程度をカバーしていれば、かなり優秀な部類だと思います。)
圧倒的な低コスト
世界中の大・中・小型株に投資をしていますので、通常であれば高いコストを覚悟しなくてはいけません。
しかし、この商品はその心配は無用、経費率は0.07%という信じられない低コストを実現(2022年2月28日現在)しています。
この水準は国内投信で類似商品の平均と比べると6分の1以下の水準。
そして今後も更に下がる可能性があるというのですから驚きです。
全世界株式に投資 ETF&投資信託コスト
信託報酬によるリターンの違いを実感してもらう為に、類似のETFや投資信託で「100万を期待収益率5%で20年間保有」した場合の結果を予想してみました。(ETFと投信は任意抽出)
注意:経費率や為替の変動要因もあるので、数字は保障されていません。目安程度に見てください。
商品名(ETF・投資信託) | 信託報酬 | 20年後の金額 |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ETF) | 0.07% | 260万円 |
iシェアーズ MSCI ACWI ETF(ETF) | 0.34% | 249万円 |
eMAXIS 全世界株式インデックス(投資信託) | 0.66% | 237万円 |
基準日:2021年3月1日
概算ですが、20年保有でコストの違いから最大20万円以上の利益差が出る結果となりました。
インデックスに連動する商品は、値動きはほぼ同じですので信託報酬が安い商品を選んだ方が有利という事になりそうです。(VTの魅力が目立ちますが、他の2商品も評価が高い優良商品)
基本情報
【運用会社】 ザ・バンガード・グループ・インク
【ベンチマーク】 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
【配当スケジュール】 四半期毎(年4回)
【管理報酬】 年率0.07%(2022年2月28日現在)
配当利回りとリターン状況:2022年10月7日
基準日・株価 | 1年/最高値 | 配当の回数 |
80.25$ | 109.39$ | 年4回 |
年初来リターン | リターン/5年 | 配当利回り |
-24.23% | 4.61% | 2.01% |
100万円を投資した時の5年後の金額は?
年率5%ならば125万円~130万円、10%ならば約160万円です。
※為替は考慮していません。
・配当利回りは直近配当から計算しており、今後を保証するものではありません。
・データは情報提供が目的で、売買を推奨するものではありません。
・いずれも独自考察・調査の為、正確性は保証されていません。
投資セクター・エリア TOP5
順位 | セクター | 比率 |
1位 | テクノロジー | 19.0% |
2位 | 金融 | 18.9% |
3位 | ヘルスケア | 12.8% |
4位 | 資本財 | 12.7% |
5位 | 消費サービス | 11.9% |
順位 | エリア | 比率 |
1位 | 北米 | 60.0% |
2位 | 欧州 | 17.0% |
3位 | 太平洋地域 | 12.4% |
4位 | 新興市場 | 10.0% |
5位 | その他 | 0.4% |
基準日:2020年4月30日現在
※数値参照:バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社。
★分類: 景気敏感セクター 、 ディフェンシブ
保有する上位5銘柄
順位 | 銘柄 | 比率 |
1位 | マイクロソフト(MSFT) | 2.8% |
2位 | アップル(AAPL) | 2.5% |
3位 | アマゾン・ドットコム(AMZN) | 2.1% |
4位 | フェイスブック(FB) | 1.0% |
5位 | アルファベット(GOOGL) | 0.9% |
基準日:2020年4月30日現在
※数値参照:バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社。
総評:管理人からのコメント
日本は人口減少に苦しんでいますが、地球規模では人口爆発の状態であり、長期的に見れば世界経済は高い可能性で成長していくと予想されています。
世界の各国で問題を抱えていますが、世界経済全体で見ると毎年3%前後で安定的に推移。
短期間の株価は値動きがありますが、10年スパンでみていくと世界経済成長に近い動きになる傾向があるので、長期投資の選択肢としては面白いと思います。
以下の4ETFについて管理人の指値価格を毎月公開しています。
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
・バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)
・バンガード・S&P500ETF(VOO)
・バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
✅ 海外ETF 今月の指値価格
※推奨ではありません。投資判断はご自身で行ってください。
【私の戦略】 長期投資向きのETFと優良個別株に投資
私が米国株の投資で重視しているのが「長期的には利益成長と株価は連動する」という王道的な考え方です。
海外ETFについては、【DGRW】 米国株クオリティ配当成長ファンドを定期積立してます。
この銘柄はROA・ROEなどの収益性から利益(配当)の成長期待がある銘柄を選択しているのが特徴。
個別株ではジョンソン&ジョンソンとVISAに投資!
それぞれ毎月数万円を定期買付をしています。
定期買付が基本戦略です
さらに、急落時を狙ったスポット買付も実施。
米国市場は年に1~2回は株価下落があるので、10~20%程度下がった時にまとめて購入するようにしています。
指値をして待つだけなのですが、この時に時間外取引も含めて設定しておくのがポイントです。
※私がメインにしているマネックス証券は時間外取引ができる貴重な会社。
時間外取引だと通常の取引時間よりも安い株価になることがあるので、チャンスが大きく拡大します。
私の戦略は定期積立と指値注文という単純な方法ですが、米国株だけで通算3500万円以上の利益が得られました。
堅い投資スタイルですが、基本を忠実に行う事が成功の近道だと考えています。
注目 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
【最新版】米国株に強い証券会社
米国株や海外ETFは、大手ネット証券のマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3社で取引が可能です。
手数料や銘柄数は3社とも横並びですが、取引条件については大きなバラツキがあります。
3証券の比較をしましたので、各社の違いを確認してみてください。
2022年版米国株取引で有利な証券会社は?ネット証券3社を徹底比較
米国株取引で人気が高いネット証券3社
証券会社&説明 | 公式サイト・お申込み |
SBI証券 貸株サービスが魅力 |
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